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遠藤 仁
no journal, ,
ポリロタキサン(PR)とは、超分子の一種で、直鎖高分子を環状分子が貫いた構造を持つ。本研究においては、直鎖高分子としてポリエチレンオキサイド(PEG)を、環状分子としてシクロデキストリン(CD)を用いたPRに対してコントラスト変調中性子散乱法を適用し、その構造を中性子小角散乱によって、ダイナミクスを中性子スピンエコー法によって決定した。中性子を散乱のプローブとして用いた場合、重水素と軽水素との散乱コントラストの差を利用したコントラスト変調実験が容易に実現できる。本研究では、PEG及びCDを部分重水素化することで、PRの軸の部分(重水素化CDと軽水素化PEGの組合せ)あるいは環状分子部分(軽水素化CDと重水素化PEGの組合せ)だけの散乱シグナルを観測した。さらに軸部分も環状分子部分も軽水素化した試料からの散乱シグナルを加えることで、軸部分と環状分子との交差相関関数を抽出し、その構造とダイナミクスの詳細を検証した。